かじ皮フ科クリニック院長ブログ

オテズラ錠

　段々と暖かくなってきましたね。花粉症の方も増えたのか花粉皮膚炎の方も増えてきました。

　さて話は変わりますが、尋常性乾癬、関節症性乾癬に対して25年ぶりの新しい内服治療薬が発売されました。

オテズラ錠

PDE４阻害剤です。PDE（ホストジエステラーゼ）は11種類のサブファミリー（PDE1〜PDE11）があります。作用の点は難しいので割愛しますが（図）

実はそれぞれの阻害剤は薬として発売されております。

PDE3阻害剤：ミルリーラ（心筋保護薬）、プレタール（抗血小板剤）

PDE5阻害剤：バイアグラ（ED治療薬）、レビトラ（肺高血圧薬）

などが有名です。それ以外にも現在、PDE阻害剤は認知症や統合失調症などに効くにでは？ということで研究されております。

　最大の特徴は生物学的製剤で出てくるような感染症などの副作用がなく、採血検査もいらないというのが特徴で、クリニックでも処方出来ます。副作用がないやけではなく、胃腸障害が見られるため、投与初期は少量からスタートします。

　さて効果のほどですが、PASI75（75％皮疹改善率）が33％とまあまあです。

　さて欠点のお話です。副作用もなく、そこそこ皮疹が良くなり、相互作用もない薬です。ただし高いです。1日2000円の薬です。簡単に1ヶ月6万円。3割負担だと1万8千円になります。高いですね〜。半額だと結構売れると思いますが。

しかしこの薬は先日、John Koo教授とお話する機会があり、お聞きしてみましたところ欧米ではかなり売れているようです。色々な複雑な事情もあるようですが、安全性がポイントのようですね。

さて先日の学会でどうしてもお肉が食べたくなり、いきなりステーキを食べました。ヒレ肉は美味しかったですね。

しもやけ、レイノー現象について

金沢は寒いですが、それほど雪が積もらず良かったです。

さて今回はしもやけのお話です。冬になるとしもやけの方がたくさんいらっしゃいます。

病名から想像すると寒い時期に多いイメージがありますが、実際は初冬や晩冬の頃に多い病気です。気温差が10℃以上で気温が4℃から5℃ぐらいの時期に頻発します。

原因は慢性的な寒冷刺激により小さい動脈が収縮とうっ血が続き起こるとされております。

好発部位は手足、耳、鼻などで赤くなったり、浮腫んできたり、時にびらんを伴うこともあります。

治療ですが、通常はビタミンEやプロスタグランジン製剤などの内服で良くなってきます。通常治療により良くなりますが、治療をしてもなかなか良くならない方や下の写真のように指先が真っ白になってしまうような症状（レイノー現象）がある方は膠原病の疑いがありますので血液検査が必要です。気になる方は受診ください。

関係ありませんが、先日約25年間使っている腕時計がまたもや故障をしてしまいました。3週間ほど入院治療をしておりました。25年間もしていると愛着があり、他の時計を買うのを躊躇してしまいますね。買った値段よりも維持費のほうが高くなってしまいましたが、かわいいやつです。それでは。

新しい抗アレルギー剤

　ここ数日急に寒くなってきましたね〜。40歳を過ぎて、急に寒がりになりました。最近は足先が冷たくて冷たくて。暖か靴下がとても重宝しております。

　さて先日、新しい抗アレルギー剤がなんと2つ発売されました。何年ぶりでしょうか？ザイザルが確か2010年に発売されてからですからですね。抗アレルギー剤の最大の副作用は眠気なのですが、2剤とも眠気はだいぶ少ないようです。

ビラノア錠（20mg）

　成人のみですが、1日1回、空腹時です。

同薬剤は全く新しい抗アレルギー剤です。利点は眠気が少なく、早く効いて効果も強いことです。欠点もあります。食後内服すると効果がだいぶ薄まるようです。食後2時間以上してから内服して欲しいようです。寝る前の内服が良いでしょうね。

デザレックス錠（5mg）

　12歳以上の小児、成人に適応があり、1日1回製剤です。

クラリチンの改良型というのが良いのでしょうか？クラリチンの効く部分を改良したような薬剤です。こちらも利点は眠気が少なく、食事の影響はないためかゆいときにすぐ飲めるところが良いところです。欠点はあまりなさそうですが、増量が出来ないことでしょうか？

色々と薬剤の選択肢が増えることはとても良いですね。

　先日、散らかった書斎をちょいと整頓していたら、16年前に初めて購入したデジカメを発見しました。

○ ソニーサイバーショット、DSCP1　

これは名機でした。当時、7、8万円したと思います。研修医の安月給で無理して買ったのを覚えております。3，4年は臨床写真や遊びの写真やら色々使いました。ちょっと色合いが青っぽくなることが少し不満なぐらいで、大満足なデジカメでした。

　それから月日が何年も経ち、一眼レフにしたり、ニコンやらキャノンやら、またミラーレスやらなにやら色々浮気をしておりました。最近分かったのが、結局色々な機能があっても使わないことが多い。仕事場では一眼レフ。自分持ちだとコンデジが一番かな？っと思い、自分持ちのために、先週ポチッとしてしまいました。

○ソニー：サイバーショット、DSC-RX100（初期機です）

やっぱりコンデジはソニーですね。4年前に発売された機種とは思えない性能、そして携帯性。これを数日使っておりますが、大変満足です。4万円以下でこの出来はなかなかです。完成度が高いですね。

それではまた。

花粉関連食物アレルギー症候群（PFS症候群）について

　この時期は涼しくなったり暑くなったりややこしい時期ですね。実は最近、重い腰を上げてJAADのニキビに関するガイドライン2016を読み始めました。ただし膨大な量なので、早くも５ページ目ぐらいからは表や図のみ見て読んだ気になっている院長です。すみません、へタレなので。

　さて題名にもあるように、ここ20年ぐらいでしょうか？花粉と食物アレルギーとの関連が取り出さされております。私が初めて知ったのは確か東京で勤務していた12年ぐらい前です。白樺の花粉（シラカンバ）のアレルギーの方で、リンゴやモモなどを食べると口の周りや口腔内がかゆくなるという変わった症状があり，調べたのが経緯です。

口腔アレルギー症候群（OAS: oral allergy syndrome）とも呼ばれておりますが、食物の種類によっては口の周りだけではなく全身症状を伴う場合もまれにあり、PFS症候群（pollen-associated food allergy syndrome：花粉関連食物アレルギー症候群）と呼ばれることが多くなってきているようです。

症状としては食物を食べた後、口腔内や喉の痒みやイガイガ感があり、口唇部が腫脹するとき（写真）もあります。ひどい場合は喘息様症状など全身症状も伴います。

原因は花粉の抗原と食物の抗原が似ているから起きているようです。

花粉ごとに関連する食物に相違があります（下の表）。

もしこれらの症状がございましたら受診してみてください。採血での検査は当院で検査できますので。それでは。

先日、富山県の太田農園に芋掘りに行ってきました。予想以上にいっぱい取れました。楽しかった〜。取れたてを大学芋にしたら美味しかったですよ。是非。

ハウステンボス

おはようございます。朝方は少し涼しくなってきましたね。日中はまだまだ暑いですが、、。

　お盆のお休みを頂き、ハウステンボスに行ってきました。

小松空港からIBEX機で博多便

意外と近く1時間20分程度でしたでしょう？

天候も良く、揺れもなくとても快適でした。

福岡空港より地下鉄で博多に。博多よりハウステンボス号に乗車。

1時間40分程度の電車旅行です。快適でした。ただし九州はとても暑かったです。

途中、佐賀県を通るのですが、鳥栖駅の駅前に立派なスタジアムが出現。

こちらはサガン鳥栖のホームグラウンドです。実は門前薬局「らいふ薬局」の経営母体である株式会社ナチュラルライフがオーナーであります。

ハウステンボス到着

色々なアトラクションがあったのですが、あまりにも暑すぎて、長時間外に出ることができず、プールで泳いで、自転車に乗って、ご飯を食べて終了です。でも楽しかったです。