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かじ皮フ科クリニック院長ブログ

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カテゴリ:その他の皮膚病( 8 )


2017年 06月 29日

アタマジラミ症の流行

 梅雨到来ですね。少しは雨が降った方が、自宅の家庭菜園も水やりせず少し楽が出来ちゃっております。

 さて6月初めに金曜日、土曜日のお休みをもらい日本皮膚科学会総会に出席してきました。色々な講演が聞くことができ、とても勉強になりました。その中でもとても気になった話題がありました。それはアタマジラミです。
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 アタマジラミは主に頭部に寄生するしらみ症で、小児に多い疾患です。特に耳の後ろに多く寄生します。髪をかき分けて見ますと、髪の毛に卵があるのが分かるでしょうか?
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それをもう少し拡大(ダーモスコピー像)です。
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髪の毛に卵がくっついているのが分かるでしょうか?
アタマジラミの成虫は時々見つかります。これもダーモスコピーで拡大致しますとこのような感じです。
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生きており、ピントが少々ずれました。これで見てみると大きさは約2mm〜3mmであることが分かります。

治療薬は市販化されているスミスリンシャンプーで、おおむねシャンプーで治癒します。
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しかし最近スミスリンローション耐性虫が増えてきているという話題です。
国立感染症研究所昆虫医科学部の調査によりますと、ばらつきはありますが耐性虫が存在しているとこが分かります。

東京では10%未満
北陸は福井でのみ調査があり、0%です。
その他ばらつきはあるものの、おおむね10%ぐらいです。

しかし沖縄県はそうではありません。95%以上、耐性虫のようです。
つまりスミスリンシャンプーは使ってもほぼすべて効果がないということです。たぶんこのような状況は数年もすれば日本全国そうなっていく可能性があるのではないかと思われます。

 さて対策はどうしたらよいのでしょうか?これについても少しお話がありました。一番有望と思われる薬剤についてです。以前ブログでお話した大村智先生が発見したエバーメクチンです。イベルメクチンとも言われ、欧米ではアタマジラミ症の治療薬としてローション剤はあります。
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(サイトより画像お借りしました)

現実的にはこの薬を日本に早々に導入する必要があるのではないか?と思いました。

最後に、最近買った、良品を一つ。

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やきまる家焼肉をしても煙がだいぶ少なくて済みます。正直あまり期待せずに買いましたが、かなりの良品です。

そしてもう一つ
Foto II Pro
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今回の学会でつい欲しくて買ってしまったダーモスコピー用のレンズです。
ほくろや今回撮ったアタマジラミなどきれいに撮影することができます。買って良かったです。それではまた。



by kajihifuka | 2017-06-29 07:31 | その他の皮膚病
2017年 01月 16日

しもやけ、レイノー現象について

金沢は寒いですが、それほど雪が積もらず良かったです。

さて今回はしもやけのお話です。冬になるとしもやけの方がたくさんいらっしゃいます。
病名から想像すると寒い時期に多いイメージがありますが、実際は初冬や晩冬の頃に多い病気です。気温差が10℃以上で気温が4℃から5℃ぐらいの時期に頻発します。

原因は慢性的な寒冷刺激により小さい動脈が収縮とうっ血が続き起こるとされております。

好発部位は手足、耳、鼻などで赤くなったり、浮腫んできたり、時にびらんを伴うこともあります。
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治療ですが、通常はビタミンEやプロスタグランジン製剤などの内服で良くなってきます。通常治療により良くなりますが、治療をしてもなかなか良くならない方や下の写真のように指先が真っ白になってしまうような症状(レイノー現象)がある方は膠原病の疑いがありますので血液検査が必要です。気になる方は受診ください。
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関係ありませんが、先日約25年間使っている腕時計がまたもや故障をしてしまいました。3週間ほど入院治療をしておりました。25年間もしていると愛着があり、他の時計を買うのを躊躇してしまいますね。買った値段よりも維持費のほうが高くなってしまいましたが、かわいいやつです。それでは。
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by kajihifuka | 2017-01-16 08:07 | その他の皮膚病
2015年 09月 14日

手足口病による爪甲はく離

 本当に涼しくなってきましたね。朝起きて窓を開けると涼しい風が入ってきて気持ち良いですね。
さて、今年も、手足口病が大流行しました。先週ぐらいからめっきり少なくなり、ほぼ見かけないのですが、爪の脱落が起きることがあります。具体的には
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です。手足口病を発症して1,2ヶ月ぐらいで見られる反応です。どうも爪を作る細胞(爪母)にも手足口病のウイルスが感染して起きるようです。手足口病の全員がなるわけではありません。これは手足口病の何種類かある原因ウイルスのうち、コクサッキーA6ウイルス(CVA6)によるものです。

コクサッキーA6ウイルス(CVA6)による手足口病の特徴

1.いわゆる新型手足口病です。
2. 手足口だけでなく、膝や臀部,腕などにも皮疹がでる
3. 水疱など起こすことがある。
です。爪の脱落ですが、基本的には治療法はございません。きれいに生え替わりますのでそれまで保護してあげましょう。


最後に関係ありませんが最近、自宅で燻製を作るのにはまっております。おつまみに最適ですよ。
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by kajihifuka | 2015-09-14 08:01 | その他の皮膚病
2015年 07月 15日

水虫の検査と治療について

 いや〜、暑くなってきましたね。昨日は37℃とうだるような暑さで梅雨明けはそろそろですかね。 
 さて暖かくなり水虫の患者さんが増えてきております。水虫の好発部位はやはり足です。水虫菌は湿った環境が好きなため、趾間部などは特に好発です。水虫かどうかの有無はすぐに分かります。手順としては、皮剥け部位の一部をもらい、顕微鏡検査をします。水虫がいると顕微鏡で写真のような糸状の菌が見つかります。
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時々「動いているんですか?」っとご質問がありますが、大丈夫です。動いておりません。動いていたらドキドキしながら顕微鏡を覗くかもしれませんね。
 そんな冗談話はさておき治療についてですが、基本的には外用療法です。ここで大切なのは3つほど

1. 毎日外用しましょう。
2. かゆい部位だけでなく、図のように比較的広範囲に塗りましょう。
3. 症状がなくなっても2,3ヶ月は継続しましょう。
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(図はマルホ株式会社の資料を拝借しました)

です。なかなか続かないという方もいらっしゃいますが、上記3つを継続することで再発率も低くなります。是非とも頑張りましょう。


by kajihifuka | 2015-07-15 18:36 | その他の皮膚病
2015年 06月 18日

虫刺され(蚊)

お久しぶりの更新です。段々暑くなってきましたね。虫刺されの患者さんも多くなってきました。
さて虫刺されにはどのような反応があるのでしょう。

虫刺されにより起こる反応は大きく分けると3種類あります。

(1)虫の唾液腺物質による反応(蚊など)
(2)毒性物質の注入によるアレルギー反応(ムカデなど)
(3)有毒毛などによる接触により起こる刺激、アレルギー反応(チャドクガ、イラガなど)
です。色々ですね。

実は最近患者さんからこんな質問がありました。
「生後半年の赤ちゃん、3歳児、お母さんの3人が蚊に刺されたのですが、3人とも蚊の反応が違うんです。どうしてでしょうか?」
っと。それは年齢的に下のように反応が変化するからなんです。

 多くはアカイエカによるものです。その他ヒトスジシマカやヤブカなどあります。蚊刺症の反応は年齢差、個人差があり、一般的に

新生児期:無反応
乳幼時期〜幼児期:遅発型反応(1〜2日後)→写真です。
青年期:即時型反応(数分)
老年期:無反応
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と変化していきます。しかしこの反応は刺された回数などにも関係しておりますのでかなり個人差があります。シマカは通常より強い反応を起こし、水疱などを呈する場合もあります。
一番多い合併症は、掻いてしまって、その部位がただれてしまいトビヒ(伝染性膿痂疹)になってしまうことがあります。虫刺されといえども早めの受診が良いですね。
また発熱や潰瘍など起こす場合は慢性活動性EBウイルス感染に伴う蚊アレルギーの可能性がありますので、採血チェックする必要が有ります。虫刺され、されど虫刺されですね。それではまた。


by kajihifuka | 2015-06-18 07:42 | その他の皮膚病
2015年 06月 04日

ニキビ治療薬について

 ニキビの治療薬は以前まではニキビ菌を殺す、いわゆる抗生剤のクリーム、ローションでしたが、抗生剤が効きにくいニキビ菌も増えてきているようです。 最近出てきている薬剤はケミカルピーリング関連の薬剤です。効果としては角質を薬剤で剥がし、毛穴詰まりを取ります。
ディフェリンゲル
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ベピオゲル
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利点 ニキビ予備軍(隠れニキビ)とも言われている毛穴詰まり(微小面疱)を取り除きます。

欠点 ピーリング薬剤(皮膚を削るような薬剤)のため一時的に顔全体が赤くなったり、カサカサする。

 顔が赤くなったり、かさつきについては対処できますので心配いりません。ニキビは赤くなる前からの治療が大切です。2剤とも良い薬剤です。個人的な印象ですがベピオゲルのほうが少しマイルドな印象があります。さらにそろそろもう1剤新しい外用剤が発売されるようです。またご報告いたします。それでは。


by kajihifuka | 2015-06-04 12:29 | その他の皮膚病
2015年 05月 29日

腸内フローラと肌あれについて

 ここ数年でしょうか?腸内フローラという言葉が新聞やテレビなどで取り沙汰されておりますね。詳しくは分かりませんが、私たちの腸管内には100種類以上、100兆個以上の細菌がおり、花畑のようになっているようです。大便の10%〜15%ぐらいは細菌の死骸のようです。しかも体調によりこれらの細菌叢は色々変化するようですね。
 以前食物アレルギーの時にお話したように、皮膚は感作の場所。腸管は防御の場所のような話をいたしました。これだけの細菌が存在して、色々と活動しているのですから、何かしているかもしれないと思うのは予想できます。実際、便の調子が悪いと、明らかに肌荒れいたします。ニキビも悪くなります。これもたぶん腸内フローラの乱れからなのでしょう。色々読みますと、やはり納豆などの発酵大豆製品やヨーグルトなどは腸に良い影響を与えているようですので、肌荒れしている方は積極的に摂取するのが良いでしょう。ここで終わると、常識的なことだ。っと言われそうですね。
 腸内細菌は腸管内で色々な活動をしており、食物と反応し物質を生成すると言われております。食べても肥満になりにくい、なりやすいなどは腸内細菌の種類が関与しているのではないかとも言われてきておりますし、色々な病気の発症も腸内細菌が関与しているのではと、ここ数年報告が出てきております。肌についても出てきております。その一つがエクオールです。エクオールはある種の乳酸菌が大豆中のイソフラボンと反応して出てくる物質です。この物質は女性ホルモン(エストロゲン)様の作用があり、いわゆる抗シミ、抗シワ作用も報告されております。まあ納豆と乳酸菌をとれば良いのかな?っとも思いましたが、実は日本人においてエクオールを産生できる割合は、日本人で50%です。半分の方は作れないようです。いわゆる美魔女という方々は大量に作られているのでしょうか?それっぽいですね。朗報なことに、実はこのエクオールは昨年から販売しております(写真:大塚製薬HPより転用)。
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当院でも販売しております。どうぞ。


by kajihifuka | 2015-05-29 15:04 | その他の皮膚病
2015年 05月 25日

伝染性軟属腫(みずいぼ)とり

 こんにちは。だいぶ暖かくなりましたね。そろそろプールの時期も近づいてきました。さて、子供も水いぼ、どうしてますか?当院ではすべて摘除いたします。水いぼ自体、ウイルス感染症で、他のお子さんに感染する可能性もございます。しっかり取りましょう。
 しかし、摘除はそのままするととても痛いです。当院ではすべての患者さんに麻酔テープをしております。
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麻酔が効くのに1時間以上掛かりますので、それまでクリニックで遊んでください。時間の都合で当日摘除できない可能性もありますので早めの時間に受診していただけると助かります。それでは。


by kajihifuka | 2015-05-25 13:57 | その他の皮膚病