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かじ皮フ科クリニック院長ブログ

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2015年 05月 29日

腸内フローラと肌あれについて

 ここ数年でしょうか?腸内フローラという言葉が新聞やテレビなどで取り沙汰されておりますね。詳しくは分かりませんが、私たちの腸管内には100種類以上、100兆個以上の細菌がおり、花畑のようになっているようです。大便の10%〜15%ぐらいは細菌の死骸のようです。しかも体調によりこれらの細菌叢は色々変化するようですね。
 以前食物アレルギーの時にお話したように、皮膚は感作の場所。腸管は防御の場所のような話をいたしました。これだけの細菌が存在して、色々と活動しているのですから、何かしているかもしれないと思うのは予想できます。実際、便の調子が悪いと、明らかに肌荒れいたします。ニキビも悪くなります。これもたぶん腸内フローラの乱れからなのでしょう。色々読みますと、やはり納豆などの発酵大豆製品やヨーグルトなどは腸に良い影響を与えているようですので、肌荒れしている方は積極的に摂取するのが良いでしょう。ここで終わると、常識的なことだ。っと言われそうですね。
 腸内細菌は腸管内で色々な活動をしており、食物と反応し物質を生成すると言われております。食べても肥満になりにくい、なりやすいなどは腸内細菌の種類が関与しているのではないかとも言われてきておりますし、色々な病気の発症も腸内細菌が関与しているのではと、ここ数年報告が出てきております。肌についても出てきております。その一つがエクオールです。エクオールはある種の乳酸菌が大豆中のイソフラボンと反応して出てくる物質です。この物質は女性ホルモン(エストロゲン)様の作用があり、いわゆる抗シミ、抗シワ作用も報告されております。まあ納豆と乳酸菌をとれば良いのかな?っとも思いましたが、実は日本人においてエクオールを産生できる割合は、日本人で50%です。半分の方は作れないようです。いわゆる美魔女という方々は大量に作られているのでしょうか?それっぽいですね。朗報なことに、実はこのエクオールは昨年から販売しております(写真:大塚製薬HPより転用)。
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当院でも販売しております。どうぞ。


by kajihifuka | 2015-05-29 15:04 | その他の皮膚病


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